1月16日(土)国分寺市教育フォーラム①『不登校を考える~当事者の思いを聴こう!~』に参加しました。

2016年2月23日 16時35分 | カテゴリー: 活動報告

子ども03

 教育委員会主催の教育フォーラムは、毎年、教育市民会議で話し合われる議論から、その内容を検討し開催されています。今年度は昨年に続き、子どもの居場所をテーマに、二週にわたり開催されました。

 

 その第一弾、『不登校を考える~当事者の思いを聴こう!~』に参加しました。
 NPO法人不登校新聞社編集長の石井志昴さんを講師に迎え、不登校の当事者の気持ちを理解することで私たちにできることをみんなで話し合ってみよう、という取組です。
 講師の石井さんは、自らも不登校を経験、フリースクール東京シューレに通学されました。その後、自らの経験を活かそうと、不登校の悩みを抱えて苦しむ子どもたちの声を聴き、その現状を伝えるべく、取材及び講演活動を続けておられます。

1.ケーススタディー
 実際に不登校の子どもたちが経験した出来事について、彼らがどう感じ考えていたのか、グループに分かれて、推測する。

(1)石井さんの中学生時代のケース。ある日母親に「髪を切ってさっぱりしたら」と言われ、床屋を予約されました。平日の昼間、近所の床屋に向かいましたが、床屋に行かず帰宅しました。なぜそのまま床屋にいかなかったのか。

①参加者から出た意見
 *親の言うとおりにしたくない *「今日は学校休み?」と聞かれたくない。 *人と会話したくない。
 *面倒くさい。 *髪型は自分のポリシーがある。 *床屋さんは同級生の家
 *髪を他人に触られたくない。等
②石井さんのその時の気持ち
 *「学生さん?」「学校は休み?」と聞かれたくなかった。
  → 自分の不登校の現状をいつも気にしている。それを説明するような会話をしたくない。
 *近所の同級生に会いたくなかった。
③ポイント
 (ア)会話に慣れていない。会話の中で本心を言えない。
    → なぜ?と聞かないであげる。聞かれて答えても、それは本心ではない。
 (イ)本人が誤解していることもある。
    → 学校は?の問いは、ただの学生割引の確認の場合も。
    → 同級生は学校にいて、日中の街中にいない。
 (ウ)本人たちの中に不安感はいつもある。
    → この気持ちに寄り添うことが大切。
    → 本人なりに対策を考え出すので、見守ることも大切。

(2)不登校や引きこもりの当事者の皆が、「本当に救われた」と言った、親の自分への対応は、どんなことだったか。

①参加者から出た意見
 *そのままでいいよ。 *自分の見方でいてくれた。 *見守ってくれた。 *いつも傍にいてくれた。
 *動き出すまで待っていてくれた。 *放っておいてくれた。等
②石井さんのその時の気持ち
 *自分の意思を尊重してくれた。*感謝された。*最後まで話を聞いてくれた。
③ポイント
 当事者は、今の自分を認めてくれる人を探している。
 自分の苦しさに気づいてくれる人に出会うことで救われる。

2. 心が回復するまでの地図
 不登校から解消までのたどりをする。
 不登校は、心が傷つき、心の回線を切っている状態で、また繋いで動き出せれば回復としたい。全体的な経過を見守りながら、今どの段階にあるのかを把握する。
(1)身体症状(無気力・暴力・リストカット・等)
    そうせざるを得ない状況。
    → その背景を考える。
(2)感情の噴出(甘え・怒り・死にたい・等)
    本人もコントロールできない。傷ついた感情を別の形で表現。
    → とことんつきあうことで愛情が伝わる。
(3 )言語化(たくさん話す)
    自分を整理している段階。
    → 最後まで否定せずに話を聞く。
(4)親離れ
    自分の今後について自分で考え出す。
    → 不登校・ひきこもりの一応の最終点と考えられる。

3. まとめ
 ・子どもの存在意義を認める。
 ・今いる状況を大雑把につかむこと。
 ・子どもたちは、皆、自分の人生を良くしたいと考えている。向かっていく方向とゴールは様々でよい。

 不登校を経験されたご本人のお話しには、自分の行動を考えさせられる事例がたくさんありました。親として子どもにとって良かれと思っていることが、かえって本人を悩ませていることがあるのだ、と改めて感じました。